生麦 生米 生卵
東京特許許可局
隣の客はよく柿食う客だ
なーんていろいろ早口言葉はありますが、
これ、やみくもに何百回練習したからといって、すぐに上手になるものでもありません。
まずは、なぜその言葉が言いにくいのか、
その理由を知らないと、練習方法もわかりませんね。
まず、言葉を発する時に、
自分の身体(顔や口の中)のどこが、どんな動きをしているのか、
それを知る必要があります。
例えば、「マ行」を言う時に使っているのは「唇」です。
(※ごく稀に歯を使って話す人もいますが…)
では「パ行」「バ行」はどうでしょう?
これも同じく唇を使います。
では場所を使って発音する「マ行」と「パ行」「バ行」の違いはどこにあるんでしょう?
よーく自分の唇に意識を向けてそれぞれ発音してみると、
「うーん、微妙に口を開く速度が違う?」とか
「息の出るスピードが違う?」とか
「唇の動きが微妙に違う?」とか気付くと思います。
それぞれの小さな違いを、短い時間で表現しなくてはならないため、
脳から口回りの筋肉への指令が間に合わなくて、
「なまむぎ」⇒「なまぐみ」になっちゃったりするんですね。
だから、ゆっくり口や舌の動きを確認しながら、
言葉による一連の動きを練習していくことで、
脳と筋肉のシンクロ率を上げていけばいいわけです。
(あ、シンクロ率とかなんかエヴァっぽいな…)
人それぞれ、口や舌の形、歯並びも違いますし、
今まで話すことの多かった言語(方言も含め)の発音の特徴によって、
「東京特許許可局」は言えるけど「カエルぴょこぴょこ…」は苦手、とか
その逆とかいろいろありますが、
苦手なものも、練習の仕方がわかればどんどん上達していきます。
ぜひみなさん「自分はなぜそれが苦手なのか」を分析して練習してみてくださいね。
あ、余談ですが、
頭の回転の早い人は、概ね早口言葉も得意な人が多いです。
伝えたいことがたくさんあるので、それを表現する筋肉が必然的に鍛えられていったんでしょうね!