レッスンでハーモニーの練習をすると、
隣の人の声につられないように、耳を塞いでしまう人が時々います。
気持ちはわからないでもないけれど…
やっぱりそれではいつまで経ってもハモれるようにはなりません。

音楽には基本となるメロディがあり、
そのメロディを引き立てる伴奏部分があります。
伴奏そのものがハーモニーなので、
耳を塞いで歌おうとすることは、目をつぶって歩くようなものです。

どこに道の端があって、どこでカーブしているのか、
見てわかって歩かないと、はみ出したりぶつかったりしてしまいますね。

いやでも…隣の人の声にどうしてもつられちゃうから…

という人には、3Dアートを見る練習を勧めています。
3Dアートは、平面に描かれた図形を、ピントをずらして見る事で、
まるでそこに立体物があるかのように見る技術です。
人の目は、どうしても「目についたところ」にピントが合うようになっています。
だから、「今見えていないところ」にピントを合わせるためには、
脳の回路を切り替える練習が必要です。

☆試しに3Dアート作ってみたー!平行法で見てね。

耳は、目とはちょっとシステムが違いますが、
やはりピントのような機能を持っています。

例えば、街中のファストフード店で、
誰かと夢中でおしゃべりしている時には、店内のBGMは聴こえていません。
遠くにいる人の話が気になって、目の前の誰かが話していることが耳に入らない、
なんてこともありますよね。
普段は無意識に行っていることなのですが、
これを意識的に行うことで、耳のピントを調節することができるようになってきます。

これができるようになったら、次は自分が普段聴いている音楽で練習してみましょう。
いつもはボーカルや、メインのメロディしか聴こえていなかったものが、
ギターやピアノ、ドラムやベースなど、いろんな音が聴こえてきます。
そうなれば、もう一枚の絵を見て平面だと思わないのと同じように、
音楽も立体的に聴こえてきます。

ここまでくればハーモニーの練習のスタートラインです。
まだスタートなのかよ!と言われそうですが、
そんなに簡単なら習う必要もありませんよね。

ここからは、具体的に和音を聴き分ける練習に入ります。
2つの音が一緒に鳴っている時に、どんな感じがするのか、
「気持ちいい」のか「なんかイヤな感じ」なのか、

3つ、4つと増やした時に、どんな感じがするのか、
その経験を少しずつ増やしていきます。

理屈で説明することもできますが、
それを聞いたところでめんどくさくなるだけなので、まずは感覚でつかんでいきます。

どんなことでもそうですが、理屈で理解することと、
感覚でできちゃうこととは別です。
ああ、なんか気持ちよくハモれたー!という感覚が掴めてから、
あらためて理論を聞くと「ガッテン!」できるのです。

ハーモニーをマスターすれば、
音楽の世界が大きく広がっていきます。
苦手…と諦めずに練習してみてくださいね。

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